
水平テイクオフとは?40代の為のテイクオフとプッシングのやり方を解説
今回は40代の為のテイクオフ講座です。オリンピックによるサーフィン効果により久しぶりにサーフィンをやってみようと考えているサーファーが多いと思います。だけどいざやってみると若い時のように体が上手く動きません。
僕も久々にサーフィンを始めた時は全然テイクオフで立つことができませんでした。立ってもリップしようとしていきなり股関節を痛めてすぐに海から上がりました。一週間まともに歩けないくらい痛かったです。
久しぶりにサーフィンをする場合は、まずは筋トレして基礎体力をつけてからの方が絶対にいいです。すぐに膝か腰か股関節を痛めます。
ここからはある程度筋トレして基礎体力がついてからのテイクオフの説明になります。テイクオフが出来ない最大の原因は筋力不足です。
ある程度、筋肉をつけたのにテイクオフ出来ない場合は、この記事が参考になると思います。
水平テイクオフとは
水平テイクオフは、【非常識な】サーフィン上達マニュアルのVSCメインコーチ「アツヒト」さんが提唱しているテイクオフ方法の名称だと僕は認識しています。
この水平テイクオフが、最近のテイクオフ方法のスタンダードになっています。
昔はこの方法は一部の人しか知りませんでした。「なんであいつあんなにテイクオフが早いんだろう」とか「なんでウネリから乗れるのだろう」なんて思っていましたが、テイクオフが早い人がやっているのが、いわゆる「水平テイクオフ」と言われている方法です。
初心者のテイクオフイメージ
水平テイクオフを知る前は、テイクオフというのは波の斜面を滑り降りるためにパドリングでスピードを合わせて板を滑らせるというイメージでした。
初心者の方は、何が違うのか意味わからないですよね。僕も20年サーフィン経験があるけど最近その違いを知ったぐらいなのでわからないのも無理ありません。
水平テイクオフとは
水平テイクオフを文字通りにサーフボードを水平にしてテイクオフするんだと思って実際に試してみると上手くいかないと思います。水平にしよう!しよう!とするとボードのノーズが浮き上がってテイクオフができません。
水平テイクオフの感覚としては、波のウネリをサーフボードのテイルに感じて押し出されるように進み出したら立ち上がるテイクオフ方法です。
このテイクオフ方法は、殆どの動作でサーフボードが水平になっているので「水平テイクオフ」と言われているのだと思います。
テイルに引っ掛ける
よく海で「今日は波に引っかからない」と耳にすると思いますが、この引っかかるという感覚が、波のウネリがサーフボードのテイルを押し出す感覚です。
波のウネリをテイルに感じる練習方法
水平テイクオフは、波のウネリをテイルに感じるように波のスピードにサーフボードを合わせる必要があります。
そのために普段よりパドルの距離が長くなります。たまにパドル無しで波に乗る上級者を見ますが、それはパドルが無くても波とのタイミングを図れる技量があるからです。基本はパドルをしてウネリにスピードを合わせてテイルが押し出される感覚を習得することが重要です。
Surfラボ 翔太朗先生の解説がわかりやすいです。
肩を痛めないでパドルが早くなる方法
僕も最近あったのですが、波に乗ろうと張り切りすぎると肩と背中が痛くなります。顎を下げて腕を体よりあげてパドリングすると脱臼の原因になるということです。
特に僕のように40代からサーフィンを再開する方も多いと思うので肩を痛めなくて尚且つ早いパドリング方法の動画を下記にリンクします。40代は健康第一です。
動画では肘を引くパドリングを行っています。この肘を引くパドリングはパドリングの速さがトップクラスの河村海砂プロがやっている方法です。
テイルが押し出す感覚があったらプッシング
プッシングってなんやねん!と思います。僕も初めて聞きました。ヒガシーサさんが詳しく解説しています。
プッシングのイメージ動画
ヒガシーサさんがプッシング方法を動画にしています。
下記の画像がプッシングしている姿勢になります。頭を上げて手の置く位置はレールではなくデッキの上です。尚且つ両手先で逆三角形を作っています。
このプッシング姿勢で波のパワーポジションにセットすることができれば、その後のライディングがスムーズになります。

さて、波のウネリをテイルに感じてプッシングしたら後は立つだけです。
しかしここからが鬼門です。
せっかくウネリをキャッチしてプッシングしても、立つ時に失敗することがしょっ中ありました。
失敗する原因は、前足が出ないことです。
プッシングの姿勢は野呂玲花流じゃないと前足がすぐ出ない
波のウネリをキャッチした。プッシングまで上手く出来た。
あとは立つだけってところで前足が出ないガクガク(((;゚Д゚)))ブルブル
前足が出ないことで、テイクオフが遅れたり、正座になったり、そのままパーリングすることがよくありました。
原因は、腰を反ったまま立とうとするからです。腰を反った状態で立とうとしてもそもそも足を入れるスペースがないので前足が入りません。
無理に入れようとすると頭が下がってお尻が上がり背中が丸まったままのテイクオフになります。テイクオフは頭を下げるとパーリングの原因となります。
解決方法は、野呂玲花プロが解説しています。野呂玲花プロのテイクオフ方法で前足が入らなかったり、正座になることがなくなりました。今まで悩んでいたのが嘘のようです。
テイクオフは野呂玲花プロの姿勢がやり易い

野呂玲花テイクオフ姿勢
プッシングとテイクオフの姿勢は同じです。この姿勢はテイル側にも体重がかかっているので失速しません。
失速しないままプッシング姿勢を長く保ち、お腹の下にスペースがあるので、いつでも前足を入れて立つことが出来ます。
今回紹介したテイクオフ方法を実践することによって下記のような掘れた波でも失敗することなくテイクオフできるようになりました。今までは前足が出なくてよくパーリングしていた波です。

僕が水平テイクオフに取り組む上で参考になった動画を紹介しました。テイクオフが出来るとサーフィンは本当に楽しいスポーツです。人によってやり方は違いますが、自分に合ったテイクオフ方法を掴んでサーフィンを楽しんでください。
今回は以上になります。ちなみに河村海砂プロのHowTo動画をまとめたページを作成したので良かったら参考にしてください。
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