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こんにちは!
えみ@脱ぐフルエンサーです。
先日(7/8)、衝撃のニュースが飛び込んできました。
ドイツ銀行、人員1.8万人整理へ
(引用:BBCニュース)
以前から「危ないんじゃないか?」と囁かれていたドイツ銀行ですが、ついに大量の人員整理の報道が流れました。
今後どのような影響が出てくるのでしょうか・・。
世界の金融機関の現状、破綻の影響など解説していきます!
ドイツ銀行って?
ドイツ国内最大の銀行です。
1870年に創業後150年近く続く老舗の銀行ですが、国内最大のメガバンクであって中央銀行ではありません。
そういえば「中央銀行」ってよく聞くけど、普通の銀行と何か違うの?
中央銀行は、紙幣を唯一発行できる「銀行の銀行」と呼ばれる金融機関ですね。日本の日銀、米国のFRBがそれにあたります。ドイツだとドイツ連邦銀行ですね。
なるほどね。じゃあ、ドイツ銀行は民間銀行の中では国内最大だということだね。
そうですね!ちなみに世界の大手銀行の中でも、2019年現在でランキング15位の位置にいます。
全従業員は10万人!総資産は170兆円にもなります。日本人の金融資産の10分の1にあたりますね。
ドイツ銀行はユニバーサル銀行
海外の銀行は日本の銀行と比べると、業務形態が大きく異なります。
ドイツ銀行は『ユニバーサル銀行』ですが、ほかにも色々なタイプのものがあります。
どのように違うのか、1つ1つ比べてみましょう。
海外の銀行では大きく分けると3つのタイプに分かれます。まずは『商業銀行』日本の銀行は主にこのタイプのものが多いですね。
えっと、つまり預金したり融資を受けたり・・だよね。いわゆる、どこにでもある銀行?
ですね!個人から幅広く預金として資金を集めて、集めたお金を企業などに融資して、利息の差=利鞘を稼ぎます。
2つ目は『投資銀行』です。日本でいうところの「証券会社」と同様の業務ですね。債券や株式などを販売しています。
投資銀行は個人とは取引はしません。国・公共機関・企業などを相手に債券、株式発行の業務を引き受けています。
ただ、米国ではリーマンショック以降、大手5行は投資銀行を廃業して、商業銀行へと生まれ変わりました。
投資銀行の過激な投資活動がバブルを引き起こしたとして、その過激なビジネスが問題視されていたわけですね。
そう!米国で1番大きい投資銀行でしたね。そのほかにゴールドマンサックス、メリルリンチ、モルガンスタンレーなども投資銀行です。いずれもリーマンショックで甚大な被害を被りました・・。
どこかで聞いた名前の銀行ばっかり・・!そうかぁ、被害の大きさが窺えるなぁ・・。なるほどなー。
最後が『ユニバーサルバンク』です。商業銀行と証券会社、双方の機能を備えている銀行ですね!
そうです。ヨーロッパで一般的な銀行はこのタイプですね。日本でお馴染みのシティバンクも、ユニバーサルバンクです。
富裕層を対象とするような海外口座の大半は、ユニバーサルバンクと考えて間違いありません。銀行・証券・保険、あらゆるサービスを担っています。
なぜ、リーマンを超える?
ドイツ銀行の破綻危機に関して、よく耳にするのは「リーマンショックを超える規模」というものです。
なぜそんなに大きいのか?
当時(リーマンショック)と比較して解説します!
リーマンブラザーズの破綻は2008年9月15日。負債総額は64兆5,000億円で、米国史上最大の倒産でした。
このときの事は覚えてる・・日本でも連日ニュースになったからなぁ。自社ビルから段ボールを持った人たちが、ぞろぞろ出てきてたよね。
悲惨な光景でしたよね。ただ、問題のドイツ銀行の負債総額ですが、260兆円と言われています・・。
・・はっ!? リーマンの4倍やん!! てか、なんでそんな桁違い??
これには大きな理由があります。ただその前に、これだけ巨額の負債を抱えている事実を、認識しておかないといけませんね。
もし・・もしもやけど・・破綻したら、どうなんのかなぁ・・(恐る恐る)
混乱はするけどリーマンは超えないとか、とも言われていますが・・。ただ260兆円という金額は、ドイツ国内のGDP400兆円の半分以上。間違いなくドイツは瀕死ですよね。
いえ、世界中に少なからず悪影響は与えます。それは、この260兆円という巨額負債の謎にも関係しています。
デリバティブ(金融派生商品)
現代では金融工学の発達により、さまざまな金融商品がつくられました。
株式、債券、預貯金・ローン、外国為替などもともとある金融商品の、リスクを抑えるための金融商品、またさらにリスクをかけて利益追求を狙う金融商品。
これらを金融派生商品といいます。またはデリバティブとも呼ばれます。
どういった仕組みで、どのようなリスクがあるのか・・解説していきます。
デリバティブは複雑な金融商品ですが、考え方としては・・株式や債券、預貯金・ローン、外国為替。まず、これら元になる金融商品を「原資産」と呼びます。
うん。それは分かる。で、ここから派生していく・・と。
そうですね。債券の価格と関係がある債券デリバティブや、金利水準と関連する金利デリバティブ。最近は、気候や降雨量に関連付けた天候デリバティブといった商品もあります。
多種多様ですが、デリバティブには大きく分けると、3つのタイプがありますね。
「先物取引」「オプション取引」「スワップ取引」 そして3つのタイプに共通しますが、デリバティブは証拠金取引になっています。
証拠金取引・・FXと同じなんや。少ない投資金で取引ができるってわけやね!
たとえば、身近なデリバティブ商品やと・・どんなのがあんの?
商品先物・日経225先物・クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)、他にも数えきれないほどのデリバティブ商品がありますね。
そうかぁ・・。でも、やっぱり一般投資家には分かりにくいよね。
そこなんです。リーマンのときもそうでしたが、仕組みを知らずに購入していた投資家が数多くいました。
1番大きな要因としては、サブプライムローンの巨額損失と言われていますね。
サブプライム・・ローン? なんか聞いた事あるような・・。
2000年ごろアメリカは住宅ブームに沸いていました。ただブームとはいえ、高額な不動産。低所得者でも家を購入できないものか・・。そこで登場したのがサブプライムローンです。
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サブプライムローン・デリバティブの横行
リーマンショックの元凶と言われている『サブプライムローン』とはどういったものなのでしょうか。
そして、どのようにリーマンショックは起こったのでしょうか。
分かりやすく解説していきます!
まず、サブプライムとはプライム(優良)のサブ(次)という意味ですね。
なるほど・・。低所得者向けのローンが、サブプライムローンというわけやね。
特徴としては、①返済能力が低い人でもローンを組める ②一定期間を過ぎると金利が高くなる ③家を手放せば返済義務がなくなる といったものですね。
住宅バブルで地価や住宅価格がどんどん上昇していけば、利用者が損をする事はない・・と。
ただ、問題はここからです。ローン会社はこのサブプライムローンを投資銀行に売り、投資銀行は証券化して投資家が購入できるようにしました。
さらに投資銀行は、ほかのローン商品とごちゃまぜにしたCDO(債務担保証券)という怪しげな金融商品も販売していきました。
わけわからん・・。投資銀行は投資家にちゃんとリスクを説明していたの?
ローン会社にしても、投資銀行にしても「回収」や「リスク」は二の次でした。
この得体のしれないデリバティブ(金融派生商品)が売れれば良かったのです。
当時、格付け会社がこのデリバティブに「AAA」の最高評価を付けていた事もあって、世界中で飛ぶように売れていました。
もともと返済能力が低い人たち向けのローンでしたから、しだいに返済も至る所で滞るようになって・・。
住宅供給も過剰になってきた事もあり、しだいに地価や住宅価格も下落していったわけですね。
その通り。ローンが返済不可能になると不良債権化が相次ぎ、世界経済の不安材料となってしまったわけですね。
それで・・次々と投資銀行も投資家も巻き込んでの、世界恐慌になってしまった・・と。
ドイツ銀行のデリバティブ
現在、ドイツ銀行が抱えているデリバティブは超巨大です。
一体、どれほどの金額にのぼるのでしょうか。
世界中に与える影響とは、どれほどのものなのでしょうか。
デリバティブについては何となく分かったけど、ドイツ銀行が抱えているデリバティブってどれぐらいなん?
2007年、サブプライムローンの残高がピーク時点で130兆円。様々なデリバティブを含めてとはいえ、7,500兆円は規格外ですね。
ドイツ銀行が破綻すれば、この7,500兆円のデリバティブ商品が不良債権化する恐れがあります。
とんでもない事になりそうやな・・。リーマンでなにも学んどらんな・・。
一部報道では、実際のリスクは数字以上にならないよう設計されている、とも言われていますが、さてどうなることやら・・。
ドイツ銀行の現状
現在、ドイツ銀行の株価は、リーマン直後の暴落のときよりも下落しています。
今回、大量の人員削減に踏み切ったドイツ銀行ですが、現在どのような状況なのでしょうか。
様々な不安要素がありますが、1つ1つ解説していきます!
ドイツ銀行崩壊の始まりはリーマンショックがきっかけでした。
そらそうやろな・・。ノーダメージというわけにはいかんやろね。
とくに被害が甚大だったのは、ギリシャのCDS債(クレジット・デフォルト・スワップ)ですね。
一言で言うと、企業や国に対して信用リスクを回避する保険ですね。
CDS債の購入者から保険料を受け取る代わりに、企業などが倒産したときに不良債権化した元本・金利を銀行が購入者に支払う、というものですね。
なるほど・・。ギリシャって財政破綻して、巨額支援を受けている国だよね?
そう、このとき(ギリシャショック時)ドイツ銀行は、ギリシャの不良債権50兆円の処理を請け負いました。
国が債務不履行になるなんて、そうそうあることではありませんからね。
さらにドイツ銀行は自動車メーカーに対してもCDS債を発行していました。保険料を貰う代わりに、リコールが生じたときに自動車メーカーに費用を補填するものです。
あっ・・。数年前にヨーロッパで大規模なリコールあったよね?
そうです、2015年にフォルクスワーゲンが、CO2の排出量に関して不正を行っていました。
あー、あったあった!そういえば、そんな問題あったね。
このときもドイツ銀行はフォルクスワーゲンに対して、1兆3,000億円を支払う羽目になってしまいました。
その後、筆頭株主だった中国の海航集団が株を大量売却、大手格付け会社からの格下げを受けたり・・そんなこともあって株価は暴落中です。
ドイツ2番目の大手銀行、コメルツとの合併も破談。メルケル首相も「ドイツ銀行は救済しない」と明言しています。
険しいイバラの道ですが、投資家としては最悪のケースも想定しておかねばなりませんね。
世界経済に、大きな影響を与えかねないドイツ銀行 ー
今後も目が離せません。
要注目ですね!!
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「投資」と「温泉」「性」について情報発信を行っています。現職ナースのかたわら、LINEでFXトレードの配信等も行っています。目標 : 2020年までに資産構築、アーリーリタイア、海外移住です。
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